三次元測定機とは
三次元測定機というのは、部品や製品などの形状を立体的に捉えることができる装置のことです。
工業製品を設計したり製造したりする際に用いられます。部品を製造した後に、三次元測定機を用いて測定を行い、設計通りにできているか確認するというような使われ方をすることが多いです。
三次元測定機には、接触型と非接触型があります。接触型はプローブというものを対象物に実際に接触させることで、寸法を測定する仕組みです。これに対して非接触型は、レーザーを使用して立体的な形状を捉えます。
測定にかかる時間は、接触型よりも非接触型の方が短くて済むことが多いです。
また、接触型の場合には対象物に傷などが付いてしまう可能性もありますが、非接触型ならそのようなこともありません。
測定の精度に関しては、以前までは接触型の方が上でしたが、現在では非接触型でも接触型と同等の精度です。そのため、現在では非接触型の三次元測定機が主流になっています。
正しく扱うには技術力が必要
三次元測定機は、かなり高価な装置です。大規模な工場なら自社で三次元測定機を所有しているところもありますが、中小規模の工場では所有していないところも多いです。
また、三次元測定機は誰にでも簡単に扱えるものではありません。正しく扱うには一定の技術力が必要です。十分な技術力を持たない人が三次元測定機を使用して測定をしても、部品や製品の正確な形状を捉えるのは難しいでしょう。
その結果、設計通りにできている部品や製品に対しても、形状が異なるものと判断してしまうかもしれません。逆に形状が異なっていても、異常なしと判断してしまう可能性もあります
そのため、三次元測定機で測定を行う際には、測定代行のサービスを利用するのがいいでしょう。確かな技術力を持つスタッフが測定作業を代行してくれるため、部品や製品の形状を正確に捉えることができます。小ロット品の測定にも対応している代行業者もあるため、中小規模の工場でも利用可能です。